先日、新宿の高島屋に行ったのですが、ちょうどリニューアル前の工事中でした。
その時、1階のコスメコーナー(化粧品売り場)を見て内装デザインに驚きました。
これまでのデパードでは、各コスメブランドのイメージを前面に出した売り場づくりをしていました。華やかでしたし、お客さんも目的のブランドまで、少し見渡せばたどり着けたと思います。
しかし、新しい高島屋は、どのブランドも同じデザインで統一されていました。
どうしてだろう?
その疑問が今日の新聞に入っていたチラシ広告でわかりました。
コスメフロアはコンサルティングサービスを始めたのです。
ブランドを選んでくれたり、違うブランドの商品を組み合わせて提案してくれたりするそうです。セレクトショップのような感じかな。
個々のブランドイメージを薄くして、高島屋ブランドとして売るサービス。
そのためには、ショップのデザインから変える必要があったのでしょう。
コンサルタントの常駐するカウンターを設け、明るく、柔らかい落ち着いたデザインになりました。
デザインはシステムやスタイルに深く関係します。
新宿伊勢丹のメンズ館の売り場もデザインが統一されています。ブランドとブランドに仕切りを設けないデザインになっています。(フロアごとに富裕層と普通層にわかれていますけど・・・。)
新宿高島屋は本来のデパートの在り方に戻ったというのが正しい表現かもしれません。
デパートは、いつの間にか専門店街となり、個々がブランドの力を高め(個性を発揮し)、隣のテナントよりも売り上げることを目標にしてきました。そういう意味で、売り場には常に不安定なバランス関係があったと思います。
今回のリニューアルが【デパート】-【テナント】-【お客さん】にとって、プラスとなるモデルになるといいですね。
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