2006年に打ち上げられた人工衛星「だいち」
国土地理院が地図づくりに使う構想だったらしいのですが、予想以上の誤差、ノイズがあり、精度不足で使い物にならないそうです。(読売新聞20080109)
550億円の無駄遣い。
記事を読んでみると、撮影した圧縮画像を地上で復元して使う予定だったらしいのですが、色(数)が複雑だったため、元の画像データに戻せなかったとのこと。
つまり、衛星内で、不可逆圧縮をしてしまったということでしょうか。
「地上テストでは見抜けなかった」と述べられています。
打ち上げの何年も前から計画がされていたはずですが、最初に仕様を決めて、そのまま突っ走った結果が、これだと思います。
誰も、仕様の変更を言わない。言えない環境だったのでしょう。
勇気ある人が、いなかった。
とても残念です。
また、素人の考えですが、地上から、衛星内のシステムをアップデートすることで性能向上が出来るように計画すべきだったと思います。
人工衛星はたくさんの技術の結晶です。個々の技術は素晴らしいものだったのかもしれません。足りなかったのは「勇気」だなんて、小学生にも言い訳出来ませんよ。