【社会学】とはなんでしょ?
Wikipediaによると
社会にまつわる、人間集団の構造と行動(行為)の研究
とあります。・・・なんか難しいよ・・。/(- _ -)
いろんな学派や理論があるようです。
私が読んだのは、M.チクセントミハイという学者の
「楽しみの社会学」という本です。
スポーツや遊びがなぜ楽しいか?
というテーマを、インタビューやアンケートを集めて考察し、その本質を解き明かそうとしたものです。
私などは「楽しいから楽しいんだ」くらいにしか考えていませんでしたが、
言われてみれば「楽しいこと」と「楽しくないこと」には何らかの違いがあるのかもしれませんね。
作者がこの研究を始めたきっかけは
現代文明の中で、人々は「仕事」と「遊び」の二分法に従い、物質的報酬獲得に強く動機づけられていることが、やがては人間性や資源を枯渇させてしまうのではないかということを危惧したからです。
山に登る人がいます。(登山愛好家〜アルピニスト)
お金をもらって登る訳ではありません。
その上、危険も伴います。
なぜ、人間はそんなことをするのでしょうか?
それは楽しいから。
内発的報酬があるということですね。
人間だけが持つ、不思議な感覚なんだろうと思います。
私も仕事をする時に、初めはノリが悪いですが、ノッてくると報酬の大きさに関係なく、その仕事にハマっていきます。その時点で、「仕事」と「遊び」の境界線がなくなってきているのだと思います。
どうせなら「外発的報酬」の他に「楽しみ=(内発的報酬)」を得たいです。
この本では、その内発的報酬(フロー)を得るための環境や条件が書かれています。
ただ、集中力(緊張感)とリラックスのよいバランスの中からしか得られない。
ましてや、本を読んだだけで得られるものではないです。
つまり、山に登ってみなきゃ登山の楽しみは得られないということですね。
またこのフロー状態のとき、時間の感覚が変わります。
楽しいことはあっという間に終わっちゃう。
それにしても世の中には「楽しみ」なんてことを研究するなんて面白い人がいるんだなぁ。
中身はマジメな堅〜い本ですが、なんとか読めました。(;^ _ ^A
- 楽しみの社会学
- M. チクセントミハイ Mihaly Csikszentmihalyi 今村 浩明
- 新思索社 2001-01