池田清彦氏の『正しく生きるとはどういうことか』を読んでいます。
真面目そうなタイトルですが、内容は全く堅くありません。むしろ、あたまの堅い年配の方が怒り出すような本です。この方の本のタイトルを素直に受け取ると、裏切られますよ。
本文には、「規範」=「フィクション」や「エクスタシー」というキーワードが出てきます。規範からはみ出る所に喜びがあって(ハレとケのことです。)、規範がなければ、エクスタシーを得る機会がなくなる。
- 人が生きるということは(上手に)欲望を解放すること。
- 無矛盾的に生きようとしないこと。
つじつま合わせに熱心になっても仕方ないってことですね。
また、民主主義・資本主義の「羨望・嫉妬システム」から抜け出す為には、自分自身の規範をつくりましょうと。
私はとっくにそんなシステムからはみ出して脱落していたと思っていましたが、この本読んでいて、全然自分が解放されていないことに気づかされました。
面白い本です。お薦めデス。
- 正しく生きるとはどういうことか
- 池田 清彦
- 新潮社 2007-05
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