この本では、頭と心と体のバランスについて述べてあります。
引用してある文章に関する説明が秀逸で、
著者のオリジナルの図でさらにわかりやすくなっています。
例えば、愛と欲望の違い、主観と客観、現実とファンタジーなどをこれまでになかった捉え方で、それらの言葉のもつ意味を再確認しています。
この本では述べられていませんが、
絵画を見る時に、
何故、この色を使ったのだろう?
何故、この構図にしたのだろう?
・・・と
頭を使うことから始まって、その先にあるメッセージを感じ取ること、
いや、メッセージがあるということさえ考えない所まで到達できるといいのですが。
我々は今、がんじがらめの論理の中で生きています。
30万円のお給料を払うから、100万円売り上げなさい。とか
嘘はついてはいけません。とか
前向きに考えましょう。とか
自己コントロールしましょう。とか
果たしてそれでよいのでしょうか?
人間の「心」=「身体」は自分の「命」だと考えてこだわっている状態から、
人間の「心」=「身体」は大きな宇宙に発生したできものだと捉えることで真の自由になれるのではないかと著者は言います。
とてもおもしろい本です。お薦めデス!
- 「普通がいい」という病
- 泉谷 閑示
- 講談社 2006-10-21
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