先日、村上春樹がノーベル文学賞の受賞を逃したことも残念ですが、
河合隼雄が文化庁長官を休職することになった今日のニュースも残念です。
(脳梗塞で意識不明状態が続くため)
快復を祈りましょう。
二人の対談をまとめた本があります。
《コミットメント》
《物語》
《からだ》
というキーワードで今の時代を詠んでくれます。
しかし、結論を急がない。
簡単には物事は解らないものだ、という論調で対談は進んでいきます。
それでも読み終えて爽快感があります。
そして河合隼雄の器の大きさ、心の広さが感じられます。
この対談が面白いのは、二人とも人間に対する興味が深いからでしょうか。
我々が日々触れるメディアはテレビ、新聞、インターネットなどですが、
きっと二人はそれらのメディア以外から情報を受け取る能力があるのでしょうね。
また、我々と同じ情報からでも数多くの意味を感じるのでしょう。
- 村上春樹、河合隼雄に会いにいく
- 河合 隼雄 村上 春樹
- 新潮社 1998-12
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