数年前に読んだ本を引っ張りだしてきて引用します。
人々にメッセージを伝えようと思ったなら、知らなかったときのことを思い出すという、ほとんど無限に近い高い垣根を飛び越えなければならない。あなたは、歩き方や靴ひもの結び方を、人に説明できるだろうか。何であれ、ひとたびできるようになって、それが理解できてしまうと、それを知らなかったときの気持ちに立ち戻ることは、非常に難しい。
この本でも述べられているように、自分には当たり前に出来ることを他者に説明することは難しいです。しかし、これらの説明を出来るように訓練することによって、ビジネスや暮らしにおいてのアイディアのヒントが見つけられるような気がします。
“習慣”とは“当たり前にできるようになったこと”です。習慣になってしまったことで、忘れてしまう大事なことがあるかもしれません。
また、習慣は行動だけではなく、思考も習慣になります。
その習慣になってしまった思考のプロセスを自分自身に説明することが、また新しい思考を生み出すきっかけになるのではないでしょうか。
- それは「情報」ではない。
- Richard Saul Wurman(著)金井 哲夫 (訳)
- エムディエヌコーポレーション 2001-09
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