「夜逃げ」じゃないですよ。
「世逃げ」
世間と断絶せよ。って本じゃありません。
もっとお気楽に読める本です。
著者は、仏教をわかりやすい言葉で書いた本をたくさん出している方です。
神道、キリスト教、イスラム教などの他宗教にも造詣の深い方です。
「仏教でも,まともなものからそうでないものまで色々あるよ。」
と書いてるところからも著者が幅広い見識をもっていることがうかがえます。
毎日毎日驚くべきニュースが報道されています。
いえ、もう驚かないくらいあたり前になってしまって、そういう自分が恐いです。
そんな世の中をひょうひょうと生きていく為の手段を教えてもらえる本です。
世間の物差しや自分の物差しを使わないで
「さいころ振りなさい」と
また、よく使われる仏教語の「中道」についてもわかりやすく書かれています。
二人の旅人が一緒に東海道を旅していて、
一人は一日に30キロ歩きたい。
もう一人は一日に10キロ歩きたい。
そんな時、中を採って20キロ歩くという解決策が「中道」と言われていますが、
そうではなくて、特に急ぐ必要が無いのであれば、のんびりゆっくり、その時の気分や体調で歩く距離や滞在日数を決めればいいですよ。というのが「中道」らしいです。
ん?
私は前からその「中道」を実践してます!
ブログ書いたり、書かなかったり!…( ´ д ゚ )ゞ
- 「世逃げ」のすすめ (集英社新書 435C)
- ひろ さちや
- 集英社 2008-03